安心な老後資金の確保

1.はじめに

 人生100年時代、長寿は喜ばしいことですが、100年の長い人生を考えると不安は大きくなります。100歳まで健康でいられるか?お金は足りるか?心配です。苦労して貯蓄した資金を、お金を使いながら100歳まで枯渇させない方法を調べてみました。

2.70歳~75歳まで働く

 私の父は公務員、母は教師でした。私は、少し余裕ができた頃から両親に毎月定額を送金しました。のちに、父の相続の時確認すると通帳にそっくり残っていて、母に尋ねたところ「息子が苦労して働いた金を使うわけにはいかない」と言っていたという返事でした。私の家内も、「毎月入ってくる給与や家賃収入は安心して使えるが、貯金を引き出して使うのは少し抵抗がある」と言います。人は安定を好む傾向があるので、毎月の収入が安心になります。厚生年金は70歳まで加入できますので、年金受給を繰り下げつつ働くと、65歳で受給開始するよりも、70歳開始で42%、75歳開始で84%も増額されます。また、仕事を続けることで体も頭も元氣になりますので、一石二鳥といえます。

3.マンションの賃貸

 家内は学園駅前のマンションを購入し賃貸しています。駅徒歩1分の至便のところなので、私共夫婦の老後の備えとして、近鉄不動産から購入した物件です。地震災害等があり自宅が崩壊しても住めますし、将来身体が不自由になっても、駅近のため何かと便利です。無理のない範囲で不動産の有効活用を考えてみましょう。

4.資産引出しのポイント

 資産を増やす方法は巷にあふれていますが、お金の引出し方は意外に知られていません。毎月分配型投信が一部でもてはやされていますが、残高が想定以上に毀損するリスクが大きく手を出してはいけません。また、長期投資において、手数料0.5%以下のインデックス投信が一般的にお勧めですが、75歳を過ぎてから引き出す際の注意点を述べます。
 ポイントは定額ではなく定率で引き出すことです。理由は毎月分配型投信と同じです。定率は引き出し額が不安定になりますので、毎月の安定収入額と支出額を考えて引き出し率を決め、80歳を過ぎたら毎年の引出し率を徐々に引き上げていくのも一法です。年1回の資産残高の棚卸しをすると、定率引出し分は使い切って良いお金になり安心です。

5.むすびにかえて

 投資にうまい話はありません。特に、銀行・証券会社等の金融機関は、運用残高が大きくなることが収入源となりますので、老後の資金の引出し分についてはメリットがなく消極的です。
 投資の金言は次の3つです。
 ①1つのカゴに卵を入れない(分散投資)
 ②10年以上の時間を味方にする(長期投資)
 ③複利での運用をする
 資金運用をすればうまくいくという思い込みをしないよう注意しましょう。以上が、私が考える「しっかり使いながら資金を枯渇させない」安心な方法です。備えあれば憂いなしが結論です。